日別アーカイブ: 2013年1月13日

一色采子と行く二本松旅行

1月12日(土)11:00ステラハウス前出発、
定員24人の中型バスで後部座席はサロン仕立てになっている。
参加10人には十分すぎる広さだ。

乗込むと同時に宴会が始まる。
三宅坂を通過する頃には宴席はすでに絶高潮に達する。
オツマミの最高人気は采子ちゃんお手製のアラレだ。
鏡餅の水分を抜き十分に乾燥させ揚げたものだが市販のものとは美味しさが違う。
秘訣は油・温度・三種ブレンドの塩だそうだ。
麻布十番の人気老舗のものと比べてみたが油の軽さが全く違う。
トイレを気にして缶ビールは敬遠され気味だったが12本、
日本酒1升ビン1本、4合ビン2本、ワイン2本を
目的地に着く前に空にしてしまった。
恐るべきうわばみ軍団!
うわばみ以上の喩はないのかと問えば
「それはザルだ」とBUN先生!

那須高原SAで大山忠作美術館のポスター発見。
ヒマラヤを超えて飛翔する鶴の図で、生命の逞しさと強さをテーマにしたもの。
西洋絵画はモチーフを通して自らの世界感を表現するが、
日本画の場合は世界観を主題にモチーフを決める。
そこに日本画の奥深さがある、と采子名誉館長。
なるほど、勉強になりました。

「岡潔先生像」の前で
「僕は大体、芸術ということに、あまりこだわらないほうです。とにかく描こうと思ったものは描く、それが芸術であるか何であるかは、どうでもいいんです」
大山画伯は自らを「なまくら四つ」と呼んでいたそうだ。
右四つでも左四つでもこだわらない、それが描きたいものは描くという作家魂なのだろう。
40代半ばの頃、ある日突然、数学者・岡潔の顔に魅せられて矢も楯もたまらず、奈良の岡先生宅にアポなし突撃取材に出かけた。
その日、先生のご機嫌すこぶる良く気軽にモデルを引き受けてくださり、よく話してもくださった。
しかし満足いくものが描けない。後日またの突撃訪問。
その日先生のご機嫌すこぶる悪く、
「他人の都合も考えず突然来るとは迷惑千万」と大叱責。
取りつく島もない先生の態度になすすべもなく、薬師寺で所在なく佇んでいると、
使いの人が来て「先生がお会いになるそうです」と
「なぜ私が薬師寺にいることを先生はご存知だったのだろう?」と生前よく話していたそうです。
分野は違っても一芸を極めた人の魂の触れ合いだったのだろう。

「千恵子像」の前で
高村光太郎詩集・千恵子抄「あどけない話」の詩の一節
「千恵子は東京には空がないと言ふ…」
を彫刻家:橋本堅太郎がイメージした像。
安達太良山は背面方向にあるが、駅の乗降客にお尻を向けることになるので、この方向に建てられたという。
新しく「二本松少年隊」という銅像が建てられていた。
「八重の桜」で盛り上がるのかな?

今夜の宿:あづま館での夕食
京風の味付けで、ここの板前はなかなかの腕だろう。
何を食べても美味しい。
女性たちの部屋は当然貴賓室、ホテルのサイトにも載っていない秘密の部屋だ。

翌13日10:30出発
目的地は美空ひばりの名曲「みだれ髪」の舞台となった塩谷岬、
いわき市平薄磯。
3.11の津波の傷跡が生々しく残る。
土台だけ残した住居の跡が眼前に広がる。
一角には瓦礫の集積場があり山積みにさたままだ。

この地区でも150人以上の犠牲者が出たという。

合掌

小名浜港付近の食堂にて昼食、
その後いわき市観光物産センターにて買物。
復興支援の一部にでもなればと、せっせと買ってたぞ!

バスに戻ると運転手が恐るおそる訊ねてきた。
「あの美しい方は女優の一色采子さんに似てますね」
「本物だよ、あんた知らなかったの?」
そこに帰ってきたトンチンカン嬢
「本物よ、だって缶詰じゃないもん」
どうやら鮟肝と間違えたらしい。
バカだね~

急きょ港内観光をしようということになる。1周50分の船旅だ。
観光船の付近にはカモメが群れて泳いでいる。
船が出発するとカモメ達が船を追いかけて飛んでくる。
エサをねだっているのだ。
売店でエビ煎を2袋100円で売っている。

エビ煎をついばむ前に必ずこちらと目を合わす。
それがなんとも可愛いと女性たちは何袋も空ける。
塩分が多いので高血圧になっても知らないゾ!

何十回とシャッターを切って、
ついばむ瞬間のベストショット、やっと撮れた1枚だ。

4:30帰途に就く。もちろん帰路も大宴会だ。
物産店で買ったものがあるのでツマミは豊富だ。
すぐに1升瓶が空になる。
出口付近で渋滞発生の情報が入るが、酒さえあれば何時間でも潰せるぞ!

幸い渋滞はなく20:00頃ステラに到着。

あまりに楽しい旅だった為かそのまま帰る気になれず、
オフ会となる。
楽しかった出来事を思い出しては大笑い。
「3年分は笑ったな、腹が痛いよ!」
今度は秋の紅葉時期に行こうとの提案あり。
一同「異議な~し」

宴がお開きとなったのは、22:00を過ぎた頃だったろうか。

采子ちゃんからのお知らせです。
「秋に私がプロデュースする舞台があります。広告出稿にご協力ください」

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