月別アーカイブ: 2008年 1月

パンデミック フルー その2

1月27日(日)、民放テレビでもパンデミック フルーが取り上げられましたね。ゴールデンタイムの放映だったので、ご覧になった方も多いと思います。
ところが「近未来予想テレビ」と題するバラエティー番組だったので、恐ろしい話の内容とは裏腹にあまり危機感を持たなかったのは私だけでしょうか。
「全世界の感染者20億人、死者4億人、国内でも感染者3,000万人で死者600万人、東京都は都立公園を死体置き場として計画中」など、非常にセンセーショナルな切り口ですが、その実、数字だけが上滑りしていたような気がします。
厚生省の試算では死者数を64万人としていますから、その間を取っても200~300万人の犠牲者が出るかもしれないと考えたら、やはり恐ろしいことね。だとしたらもう少し真面目な態度で報道して欲しいな。
番組の最後に専門家の先生が、プレパンミックワクチンがあればそれほどの危険はない、と解説していました。プレパンデミックワクチンとはトリ―ヒト感染型H5N1亜種からつくられたワクチンで、効果を疑問視する専門家もいるのに、あんな風に言い切っていいのかしら。一人分1,200円ほどで製造できるそうですが、それなら1億2千万人分作っても1,500億円あればお釣がくるじゃない。イージス艦(6,000億円)一隻を買うのに比べれば安い買い物よ。

政府の仕事って、国民の生命と財産を守ることだと思うのだけど?

【写真:1918年に世界的に猛威を振るったスペイン風邪(Spanish Flu)の患者でごった返す米陸軍野戦病院。ウィキペディア「スペインかぜ」より転載。
全世界で感染者6億人、死者数5000万人。当時の人口を16億人とすると罹患率38%、致死率12.5%となる。日本では感染者数2500万人(人口5300万人)死者数38万人。この数字を現在の人口66億人に当てはめると相当の被害が予想されるのは確実なこと。特に開発途上国では、その時どうなる日本、どうする日本・・・解説:お兄ちゃん】

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MBI二期会の皆様、ありがとうございました。

先週の金曜日(1月25日)に、MBI会の第二期同期会が行われました。大阪、名古屋などの遠方からもお集まりいただき、10名の参加者を得て盛大でした。なんと7年ぶりの会合だそうです。
今までは幹事さんが替わると、音沙汰なしの状態になってしまい、声を掛ける人もいなかったので、なかなか集まる機会がなかったのだそうです。
「今後私が幹事を引き受けるよ、場所はこの店でいいよな」というSさんの発言に皆さんも同意されて、これからは最低年に一回でも同期会をやろうということになりました。
皆さまの旧交を温めるチャンスに、私もチョッピリお手伝いできたような気がして、とても嬉しくなりました。

(MBI二期会の皆様、写真はあまり縮小していませんので、クリックすると大きい写真が見られます。保存してプリントアウトするのにお使いください)

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かんばれ、ジャポニカワイン!

1月17日(木)ワインの会新年会が行われました。写真は参加者が持ち寄ったワインです。今年最初の会とあって、皆さんそれぞれ力を入れて粒ぞろいの美味しいワインをお持ちになったのですが、その中で秀逸だったのが新潟県上越市岩の原の赤ワインでした。
ヴィンテージは2003年で「雪室熟成」と表記してありました。ボディーもしっかりしていて、なかなか丁寧な作りをしているなという感じです。ラベルに原料名の記載がなかったのでよく判りませんが、国産ブドウ種でこれだけのボディーを出せるのはマスカットベリーAでしょう。国産ワインもなかなか捨てたものじゃないぞと思いました。
最近は世界的に和食ブームなのに、これに合う日本産ワインが無いのはおかしいとの声が上がり、各国からジャポニカワインが嘱望されているそうです。
山梨の業界団体では、甲州ワイン(白)がEUの基準を満たしてことが分り、この度ワインの本場フランスへテスト的に500本ほど輸出することが決まったそうです。アメリカには2002年から輸出が始まっていますが、ヨーロッパへは初めてのことだそうです。ふつう食用種は糖度が低く水つぽくなるのでワインには向かないとされているのに、これは快挙ね。
世界に羽ばたけ国産ワイン!がんばれジャポニカワイン!

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パンデミック フルー

1月12日放送のNHKドラマ「感染爆発」を見ました。トリインフルエンザがヒト感染型に突然変異して感染爆発をおこす。その時東京は、日本はどうなるかという内容です。
この強毒性ヒト感染型ウイルスはパンデミック フルーと呼ばれます。パンデミックとは爆発的感染、フルーはインフルエンザのことです。専門家の間では可能性の問題ではなく時間の問題だとして常識になっているそうです。致死率も高く低い見積でも10%で、WHOはその場合の世界中の死者数は1億2千万人を下らないだろうと推定しています。現在南アジアを中心に世界各国に拡がりをみせているN5H1型トリインフルエンザがパンデミック フルーに変化するのは、もはや時間の問題だということです。
日本では対応策としてタミフルを2,500万人分備蓄し、プレパンデミック ワクチンを開発中とのことでしたが、その効果は未知数です。また本格ワクチンは6ヶ月以内に完成するそうですが、いっぺんに沢山でくるわけではないので、誰から打つのか優先順位を付けなければなりません。命の順位を誰が決めるのでしょうか。
ドラマの中で怖かったのは、多くの病院が院内感染や医療訴訟を恐れて患者の受け入れを拒否したり閉鎖したりするところでした。もし感染したら何処へ行ったらいいのでしょうか。医師としての資質を問われるところですね。
また感染の拡がりを食い止めるために感染地域の封鎖、空港閉鎖、交通機関の停止、外出の禁止など戒厳令に匹敵するような手段を講じなければなりません。でもドラマでは各省庁の偉い人が集まって連絡会議を開いても、法的環境が未整備ということで誰も何も対策を打つことができず、病気は拡がってしまいます。東京で第1号患者が発生してからわずか一週間で25万人に感染です。

政府の広報活動が低調なのか、マスコミが無関心なのか、私が無知だったのか、このような恐ろしい事態が目の前に迫っているなんてぜんぜん知りませんでした。今まで見たどんなホラー映画より恐ろしかったし、どんなサスペンスドラマよりショッキングでした。

この問題に関心のある方は「パンデミック フルー」(岡田晴恵著、講談社刊)をお読みください。また国立感染症研究所、厚生労働省のHPも参考にしてください。

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箱根駅伝観戦記

私の母は川崎の第一京浜国道近くの寺に眠っています。お正月の3日には、妹と連れ立って年初の墓参りに行き、お参りを済ませた後は、新聞社から配られた旗を持って箱根駅伝復路の応援をするのがここ十数年来の年中行事の一つとなっています。
特にどこを応援するというわけではありませんが、若い人たちが青春のすべてをかけて走る姿を見ているのが大好きです。彼らからすごいエネルギーをもらえるからです。
座間を出る時、駒大と3分以上の差をつけてトップだった早稲田が、川崎付近では逆転されて1分以上離されていると、沿道の人たちの話が耳に入ってきました。

今大会の特長は、史上最多の3校が途中棄権したことだそうです。優勝校の駒大・大八木監督は、決して無理はしせず、自分たちの実力に合った目標設定をすることが一番大事なことだとお話されていました。学校やOB、マスコミからの期待に、「優勝」の二文字しか口にできなかったところは、自らのプレッシャーに負けて自滅していったようです。
ノロノロ亀さんでもいい、自分に合った歩幅と速度で走り続けることが大事なことだと、この大会を通して若い人たちから教えられました。

(写真:10区を力走する早稲田大学の神沢陽一選手)

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新年のご挨拶

謹んで新年のお喜び
     申し上げます。
本年もよろしくお願いします。

独り暮らしの私は、お正月を座間に住む妹家族と過ごすことを慣例としています。「紅白」を観て「ゆく年くる年」の除夜の鐘を聞きながら新しい年を迎えました。

たしか向田邦子さんのエッセーだったと思いますが、
「私はお正月が大好きです。一年に一度遠くからも親戚が集まり、お互いの近況を気遣いながら、あまり良い事のなかった人や不運続きだった人も、今年こそはいい年にするぞと心に誓い合えるからです」という一節があったと記憶しています。
去った年が、他人に比べて努力を怠ったわけでもなく不幸が多かったわけでもないのに、なんとなく恵まれた年と思えないのは贅沢なのでしょうか。
確かに新年は人生のリセットボタンのように、今年こそいい年にするぞという気持ちが湧き上がってきます。だから私もお正月が大好きです。
     

(写真:四季の富士 http://g-news.jp/fujisan/ 菅沼恒夫さんのHPから。菅沼さん、写真の提供をご快諾いただきましてありがとうございます)

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