「余が廿貫目の婆さんに降参して自転車責に遇ってより以来、大落五度小落はその数を知らず、或時は石垣にぶつかって向脛を擦りむき、或る時は立木に突き当って生爪を剥がす、その苦戦云うばかりなし、しかしてついに物にならざるなり、・・・」 ちくま文庫『夏目漱石全集 10』“自転車日記”
1902(明治35)年、ロンドン留学中の漱石は下宿屋の婆さんに勧められて自転車を始めた。 しかしついにモノにならず、放り出してしまった。
漱石の運動神経は相当鈍かったらしい。
(図:ドライジーネ型自転車 1817年)
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