JR山手線・目黒駅から徒歩で10分程の所にある、自然教育園がお奨めだ。
一般的な庭園や植物園とは異なり、武蔵野の自然をそのまま残し、昔からある東京の植物群落を再現している。
ここのユニークな点は他にもあり、持続収量林業的考え方で運営されている。窓口で入場料を払うとピンクのリボンを渡される。このリボンは300ケしか用意されていない。すなわち20haの園内の最適入場者は300人と考え、それ以上はリボンが戻ってこなければ入場させないのだ。
月ごとに観察のテーマが決まっていて、その中に「春になっていろいろな鳥がさえずり始めました。どんな鳥のさえずりが聞こえますか」という設問がある。しかし聞こえてくるのは「カー、カー」だけだった。カラスは何処でも我が物顔だ。
隣接する東京都庭園美術館もお奨めだ。旧朝香宮邸をそのまま美術館として開放したもので、アールデコ様式が堪能できる。
庭園だけなら200円で入場できるので、教育園と合わせて500円あれば1日楽しむことができる。
(写真:上自然教育園遊歩道、下春の野草・左からヤマブキソウ、シャガ、オドリコソウ、エビネ)